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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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2003年から12回目、レブスピード筑波スーパーバトル2014に参加しました。
前日から続いた雨の影響で水しぶきが上がるウェットコンディション、毎回1ヒート目の計測1周または2周でベストタイムを記録してきたNAのASM S2000にとっては最悪です。この時点でタイムアタックは諦めて、計測17周で雨天終了した前日筑波テストの続きをすることにしました。
ドライバーは2004年から11年連続でお願いしている加藤寛規選手です。1ヒート目は最後の5分だけ走行してタイヤ表面の皮むきと内圧変更(2.2 ⇒ 1.8)のフィーリングチェックをして、2ヒート目から本格的なテストに入りました。路面・気温などコンディションが悪いと言っても、ベストタイム57秒398の1.5秒遅れ(58秒台)には入れたいところです。
加藤寛規選手のフィーリングは悪くなく、フロントタイヤはちゃんと引っかかるし、アンダー/オーバーは気にならないし、ブレーキバランスや効き方は2号車時代よりも良いぐらいでした。ドライバーからの要求に対して的確に応えてセッティングできているはずなのに、59秒2からタイムが全く伸びません。2006年〜2008年の3年間2号車チーフエンジニアを担当していたサクシードスポーツ市川さんからは、『ドライバーの要求に的確に応えて乗りやすい車を作るのではなく、要求を元にして速い車を作るのがエンジニアの仕事で腕の見せ所』と言われました。
筑波スーパーバトル史上初の1分切りをするために製作してNAチューニングカーを代表する車両に進化した2号車にあって、ストリートカーをベースにエンジン・ミッション・ボディ・サスペンション・空力パーツにラジアルタイヤを組み合わたNAラジアル最速車両1号車にないもの、それはレーシングカーでは当たり前のロガーデータを使える環境です。加藤選手ならデータを元に仮説を立てて乗りにくくても速くなるリクエストをくれるのですが、現状では感覚に頼るしかありません。
10分間だけ走行できた3ヒート目。方向性を確認するため前プリロードを追加してあえて車両バランスを崩して方向性を確認する予定でしたが、ヒューマンエラーに因ってオイルタンク給油キャップ外れ ⇒ オイル漏れにより赤旗中断で終了です。Bクラス走行のショップ様と走行時間が半減したCクラスのショップ様には特にご迷惑をおかけしました。
本当に申し訳ありません、心からお詫びいたします。
実績ある部品ばかりを使用しているし、1号車のことは坂上さんが熟知しているし、2名のメカニックは信頼できるし、加藤寛規選手だし、タイム更新を簡単に考えていたのかもしれません。今年で筑波スーパーバトルを止めようかと思っていたけど目標ができました。2015年は1号車とチームASMを進化させ、2号車ベストタイム57秒398の先を目指します。
■ASM筑波スペシャル2014 チームメンバー
ドライバー:加藤寛規選手 チーフエンジニア:坂上 メカニック:松島・八百 エンジンマネジメント:田原さん(戸田レーシング)
公式タイム 59秒234/公式最高速度 176.471km/h
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2776
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