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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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S2000コーナーの一角に飾っていた、無限NSX-GTカレンダーを補修しました。<NSX-GT PROJECT>と書いている下に、横一列で1月から12月の年間カレンダーが入ったA1サイズのポスターで、気に入って2008年以来壁に画鋲で貼っていました。長年の掲示と貼り直しが原因でポスターは穴だらけになり針孔は広がりボロボロだったので、信頼できる印刷会社さんに依頼して修復したのが上の写真です。
ベースは2008年カレンダー、穴だらけの現物しかありません。元はA2サイズ+カレンダーの特注サイズでしたが、カレンダー部分を切り取り画鋲穴や破れを見えないようにするためには、既存サイズのポスターフレームでは不可能です。そこで印刷会社担当者さんが考えてくれたのがこんな補修方法でした。書くと簡単ですが、コスト・仕上がりの高いレベルでのバランスに感動しました。
同じようなことは続きます。横浜にあるナポリピッツァ専門店Sisiliya(シシリヤ)のオーナーさんから、ステンレス円パイプの先にステンレス製円盤が付いたピッツァを石窯で焼くための道具で、10年使い続けている相棒<パーラ>の補修を依頼されました。
去年の夏頃食事している時、石窯との摩擦でステンレス円パイプが削れて中の空洞が丸見えになった状況を見せられながら軽く相談されたことがありました。でも、職人にとって道具がどれほど大切なのか理解しているつもりなので安請け合いしませんでしたが、2017年改めて相談されたから断るわけにはいきません。
お願いしたのはASMボディ補強パーツを手がけるレースエンジニア、SUCCEEDSPORTS市川さんです。職人の相棒を補修する責任を普通に理解し、症状と使用状況から摩耗の原因を分析して、職人の指先が感じる違和感を最小限に抑えつつ応力分散を考慮した方法で補修、日本を代表するナポリピッツァ職人を感動させてくれました。
ポスターもパーラも、普通の人から見たら何でもないことかもしれません。ASMに来てくれるお客様のS2000は、普通の人から見たら少しぐらい傷が増えてもいい中古車でしょう。でも、持っている人の立場で見ればどちらも宝物です。ASMは今年で12年、まだまだ修理に携わってくれた人の領域には届きませんが、大切に使って引き継いでいきたいものを任せてもらえるように頑張ります。近くで(=来店して)応援して下さい。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3289
進取の気性に富んだ世代
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