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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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快晴の富士スピードウェイで、ASM S2000 1号車をシェイクダウンしました。
ドライバーは2004年から15シーズン連続で加藤寛規選手です。1ヒート目はADVAN A052(ラジアルタイヤ)で各部チェックを行い、2ヒート目からADVAN A050 GS(Sタイヤ)に履き替えて、ASM阿部君が提案したエアロパーツの空力バランスを含めたセッティングを行います。
最高速度は、2015年3月富士テストで1分51秒6を記録した時の233q/hに対して13q/hも遅い220.5q/hで、コントロールタワー〜1コーナーまでの高速区間での失速が著しかったです。でも、3ヒート目でR車高を1ターン落とすと1q/h最高速が伸び、車高変化に対してフォーミュラマシン並のシビアな変化が出ました。外気温20℃だった3ヒート目の水温/油温は90℃/120℃に達しましたが、少しクールダウンするとセラコート加工により素早く86℃/115℃に下がりました。15℃以上寒くなる真冬なら問題ないでしょう。
大型化したエアロパーツによる変化は想像を超えていました。昨シーズンまでのASM S2000タイムアタック号はどのサーキットでも速いマシンでしたが、2018年仕様は狭い筑波と高速コースの鈴鹿・富士では、別のセッティングが必要で、文字通り「ASM筑波スペシャル」の復活です。
<1ヒート目>
1 P‐@ GAS 18L A052 冷1.8 2 − 3 1’54”17 パワステ・ABS作動しない。 4 P‐A 水温 64℃ 油温 95℃ 5 ‐ フロント張り付く。フロントダイブし過ぎる。コーナーリング軸がフロントにある。 6 1’56”12 Rウィング1目盛り上げ 205q/h 7 P‐B 赤 バランス良くなったけどストレート遅くなった。 8 − Rウィング0.5目盛り下げ 208q/h → バランスOK 9 1’52”96 10 FIN
<2ヒート目>
1 − GAS18L A050 GSウォーマー80℃ 2 1’53”77 車高3ターン下げスタート 3 1’53”23 Frトー 1/3INに調整 Rrトー 1/2INに調整 4 P-@ 水温75℃ 油温 101℃ 5 − Sタイヤの方がフロントの入りが良い、ゴムが柔らかい 6 1’53”48 Rプリロード+1.5ターン 7 1’53”46 8 P-A 水温79℃ 油温 106℃ 内圧2.0に調整 9 − 10 FIN
<3ヒート目>
1 − GAS18L A050 GS ウォーマー50℃ 2 1’52”89 R車高下げ2.5ターン(2ヒート目のプリ補正)+1ターン 3 P-@ R車高1ターン下げ 4 − 5 2’02”53 6 1’54”03 7 1’53”57 8 P-A 水温 77℃(MAX90℃) 油温 108℃(MAX121℃) 9 − メニュー消化によりテスト終了
#ラップチャート
■2018年11月 1号車富士テスト チームメンバー
ドライバー:加藤寛規選手 チーフエンジニア:坂上 メカニック:阿部
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3661
現地・現場・現物・現実、四現主義で空力デザインをやり直す。
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