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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。


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シンプルとイージーの大きな違い。
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ASM S2000 1号車カーボンプロペラシャフトO/Hと仕様変更の打ち合わせのため、ノバ・エンジニアリング中村社長を訪問です。高負荷での使用により走行距離700q程度でガタツキが出始めた対策としてホンダ純正AP2プロペラシャフトの特長を流用できないか検討しましたが、締結ボルト径をAP2の10mmに拡大するとジョイントに干渉したりHEWLAND SGTのコンパニオンフランジを再設計する必要があるため見送り、ボールジョイントのシャフト/スプライン間のガタつきも解消したかったのですがシャフト側はどうすることもできないので、実績と信頼性を第一にしたレースメンテナンス式部品交換リフレッシュ+WPC処理することで納得しました。


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ASM S2000 1号車エアロパーツデザインチェックのため、埼玉県狭山チャレンヂ社を訪問です。フロントディフューザー先端部の改造は希望通りの形状になりました。本来ならこの先に続く床下造形もやりたかったのですが、現状でもオイルパンとのクリアランスが1mmしか空いてないのでこれが限界です。今までは路面にヒットしても形状を保持するために全面アルミハニカム構造でしたが今まで擦っていない部分はノーメックスハニカムに変更し、強度が必要ない部分はスキンを薄く(PLY数を減らす)して軽量化します。


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1号車を持ち込んで、リヤウィングステーBOXを製作します。メインフレームに接地したステーがトランクを貫通してリヤウィングを支えている構造ですが、トランクに空いた穴位置はそのままに、ウィング本体を現状より50mm後方に移動します。また、三次元測定機でルーフトップとガーニーフラップ上端の位置関係を計測したところウィングが2.5mm低かったので、ステーの高さを2.5mm上げることにしました。



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圏央道狭山日高インターを降りてすぐに建設中の、チャレンヂ第二工場です。


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帰り道、またまたSACLAM宇野社長を訪問しました。WRX(VAB)用SACLAMサイレンサーキットの 自慢 講義を受けた後、今週末86/BRZ向けASM I.S.Designサイレンサーキットの取付予約が入っていることや6月に九州大分G.T WORKSのイベントに参加すること、S2000のリフレッシュメニューとしてこんなことをやってみたらどうか?など、色々なアイディア出しミーティングができて良かったです。また5年経ったらS2000の排気管を作り直せるように、これからも頑張ります。


この記事のURL
https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3541


ふら♪オレンジ号を斬る


現地・現場・現物・現実、四現主義で空力デザインをやり直す。
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ASMで働き始めて1年になる阿部君を連れて、日本を代表するカーボンコンポジット工場・チャレンヂ社を訪問しました。目的は2018-2019タイムアタックシーズンに向けて改造する、ASM S2000 1号車フロントディフューザーのデザインチェックです。

ASM Blogで以前ふら♪オレンジ号の分析をした時に話した通り、筑波でも鈴鹿でもタイムアップにはダウンフォース向上がとても効果的なことは間違いありません。『チューニングカーは速いのが正義』だから、流行のウィングやフロントスポイラーを買って装着してデザインに言い訳を考えればお手軽ですが、阿部君には、今までのASM S2000 タイムアタック号のイメージを崩さずに、知識・経験・技術・ネットワークを結集して、最小限の投資で最大限の効果を生み出す空力パーツを製作することを指示しました。


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2006年~2017年までのS-GT車両デザイントレンド推移と、個々のマシンが抱えていた問題を検証して、形状変更した理由の仮説を立て、リップ中央部分の持ち上がりを減らしてストレート形状に変更します。フロントスポイラーを追加する代わりに倍以上ロングノーズ化しました。これが基本デザインです。


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『思った通りにならなかったデザインは曖昧な要望をした結果だよ』と話し、阿部君が頭の中で思い描く形状を実現するため、変更要望を数値化して説明させました。ここにCADデータから作らない造形の面白さがあります。『ちょっとだけリップセンター部分を持ち上げたい』と言っても、人それぞれ1mmなのか5mmなのか10mmなのか判断が違うので、到達点を共有するためには『何mm持ち上げて床下に向かう開口部分を何Rにする』と具体的に要望しないといけません。


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リクエストに基づき、モデラー高橋さんがマスターモデルの修正と最終仕上げを行います。次回は完成したフロント形状確認とリヤウィング取付ステー製作のため、5/8(火)にASM S2000 1号車を持ち込みます。



この記事のURL
https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3536


I.S.Designリヤウィング GT-09 デザイン確定・軽量化検証


Hewland SGTメンテナンス
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Hewland SGTトランスミッションは、専用のOリング形状ではなく汎用パッキンを輪にして液体パッキンと合わせてシールするのですが、汎用パッキン継ぎ目からのオイル滲みが発生していたので、降ろして処置しました。フロアトンネルに発生したクラック周辺はパッチを追加してBOX形状に補強します。


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カーボン製ミッションステーも作り直さないといけません。2004〜2007年シーズンは鋼板製でしたがテスト毎に破損していたため、2号車最後の2008年シーズンに分厚く積層したカーボン製に変更しました。2013年から1号車にHewland SGTを搭載したところ、おそらく早い段階でフロアトンネルに入っていたクラックに気付かず、ミッションステーを確認するとネジ止め部以外も積層したカーボンシートが剥がれ始めていました。


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https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3519


タイムへのこだわりよりも、コンディション維持に必要




定番のアノ手コノ手
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創刊500号に向けてリニューアルしたOption誌に、Attack筑波2018のことが掲載されました。


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3ローターNAでクラス1位の鮫7♡ADVAN RX-7井入さん(55”595)、関西組ながらFF/NA最速で2位のASLAN NUTEC SPIRIT ACRE名神タイヤ シビックTONさん(56”546)に次ぐNAクラス3位でしたが、Attack初参加だから?まるでNAクラス1位のようなページレイアウトで紹介してもらえて、皆さんに感謝しています。来シーズンはTONさんシビックの56”546をターゲットタイムに車作りします。



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現状から0.5秒アップに向けて、チャレンヂ社を訪問してエアロパーツ改造の打ち合わせをしました。


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今や定番になった大型ウィングやフロントスポイラーは、筑波サーキットでのタイムアップには必須です。ASM S2000 1号車が同じエアロパーツを装着してセットすれば55秒台も夢ではないでしょう。でも、それがASMらしいかと考えた時、現状のデザインを色濃く残したまま空力性能を上げることを選択しました。お客様が商品を買ってくれたお金で取り組んでいるので無駄遣いできないから、前床とリヤウィングステーだけを変更します。

前床はいくつかの形状変更と軽量化を行います。効果的と思われる要素を2点考えていましたが、改造レベルでは収まらないと分かったので1点だけ変更することにしました。ウィングステーは要望通りになりそうですが、軽量化については安全性を確保した上でGTレベルまでの軽量化は実現したいと希望しました。今月中に前床のデザイン検討を行い、5月GW明けに1号車を持ち込んでウィングステー制作に着手します。途中経過はASM Facebookに掲載しますので楽しみにして下さい。



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打ち合わせ終了後、S2000トランスミッションを引き上げるため、深谷SACLAMを訪問です。これは2012年まで1号車に装着していたミッションをSACLAM試乗車等で長距離テストするため預けたままでしたが、ASMで様々なリフレッシュメニューを検討しているため、テストベースとして使うことにしました。


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真実に物差しを当てる力

16年目のリフレッシュ
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2号車で2003年〜2008年シーズン・1号車で2011年〜2017年シーズン使い続けたCUSCOピロボールブッシュが、Attack筑波2018で破損しました。ラジアルタイヤのグリップ性能は15年前のSタイヤに匹敵するレベルまで到達しており、長期間壊れなかったのは加藤寛規選手の運転技術のおかげかもしれません。破損個所以外のピロボールも全て一新します。品質と実績からCUSCO製とスーパーナウ製を選択しました。2013年から使用しているASM強化ドライブシャフトも、分解・点検・洗浄→グリス交換します。


■CUSCO Ftロワアームブッシュ フロント側  20,520円
■CUSCO Ftロワアームブッシュ リヤ側  44,280円
■CUSCO Rrコントロールアームブッシュ  24,840円
■CUSCO Rrロワアームブッシュ フロント側  24,840円
■CUSCO Rrロワアームブッシュ リヤ側  24,840円
■CUSCO Ftアッパーアームブッシュ  36,720円
■CUSCO Rrアッパーアームブッシュ   36,720円
SUPER NOW フロントロアーアーム ショック取り付け部 16,200円
ASM 強化ドライブシャフト  198,720円<税抜価格 184,000円/税額 14,720円>


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https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3513


匠技

ふら♪オレンジ号を斬る
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出典:富良 十六(ふら♪)さんSNS

2017年12月。オレンジS2000のプライベータ―ふら♪さんが、ASM S2000 2号車の筑波スーパーバトルNAチューニングカーレコード57秒398を57秒376で破りました。 負けず嫌いの 敬意を表したASMは急遽参戦したAttack -2018- Tsukuba Championshipで57秒051を記録してS2000 NA最速を奪還し、今シーズンのタイムアタックを終了します。

ふら♪オレンジ号の筑波サーキットセクター3は驚きの速さで、九州男児NSXが記録したセクタータイムと800馬力トップフューエルS2000ターボのボトムスピードを超えています。来シーズンに向けて、ふら♪オレンジ号がAttack筑波2017で記録した57秒503と、ASMがAttack筑波2018で記録した57秒051を比較しました。


ふら♪オレンジ号  ( )内はASM S2000 1号車

57秒503(57秒051)

Sec.1 23.765(23.339)
Sec.2 23.889(23.529)
Sec.3 9.829(10.123) *九州男児NSX 9.869秒

最高速度 174.362km/h(189.640km/h)
最終コーナーボトム 149km/h(134km/h) * トップフューエルS2000RR 148km/h


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最終コーナーのボトムスピードは1周の中で最も計算値と実測値に差が出にくいので、以下のように計算可能です


@ 遠心力(外向きの力)を求める公式 F=m×V²/R

A クーロンの摩擦力(遠心力と釣り合う内向きの力)の公式 F=μ×(mg+DF)




ボトムスピードの瞬間は前後加速がなく、等速円運動と見なすことができるので、@=Aが成立する。


m×V²/R=μ×(mg+DF)


どのパラメーターが支配的なのか判断しやすくするため、V=の形に変形しました。


V=√μ×R×g+μ×R×DF/m

摩擦係数μはタイヤが同じなら変わりません。最小回転半径Rも同じ、重力加速度gもどこまでも同じだから、変化する要素は質量mとダウンフォースDFです。1,019sから50sとか非現実的軽量化より、ドラッグを無視すれば様々なアイディアがあるダウンフォースへの取り組みが最も効率的なことが一目瞭然です。




V(速度)からDF(ダウンフォース)を逆算し、見やすくまとめました。ふら♪オレンジ号との大きな違いは、ダウンフォースで間違いありません。倍以上違うはずです。ダウンフォースを増やせばボトムスピードの差は減っていくはずですが、ドラッグとトレードオフの関係にありますので、筑波だけではなく鈴鹿や富士でもNA最速を目指すASM S2000 1号車の場合、やみくもに増やせば良いと言うものではありません。

来シーズンは5s(0.5%)軽量化してボトムスピードは134.442 km/h→134.48 km/h、さらにフロントディフューザー形状とリヤウィング装着位置変更によりダウンフォース10%アップを実現できれば134.48 km/h→135.314 km/hになります。昨日判明した、根本的に間違えたアライメントデータを修正してトラクション性能を取り戻しダウンフォース増強と軽量化すれば・・・筑波56秒台/鈴鹿2分10秒台が見えました。



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2015年10月富士テスト 〜 ラジアルNA筑波最速のカギは空力 〜


次は56秒台?そういうことじゃなくて・・・
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Attack筑波のセットダウンをしていたところ、MTステー取付部に車内側からも鮮明に確認できるヒビ割れを発見しました。2013年に加工して5シーズン耐えましたが、エンジン/ミッションをリジッド化したことに因るトラブルがこんなところに顕在化です。鈴鹿で4シーズンもスポーツ走行して問題なかった2号車のマウント方法再現など、再発防止と耐久性向上を兼ねた修理をしなければいけません。

カーボンプロペラシャフトのボールジョイント部にガタつきが出始めました。メンテナンスを怠るとシャフト破断など重大トラブルに繋がる可能性もあるため、ボールジョイント交換とAP1用8mmからAP2用10mmへのボルト径アップを検討しています。左前ピロボールの緩み修理を機会に、15年前から2号車で使っていた各アームとピロボールを一新します。戸田レーシング島田さんからは、『MOTECロガーデータを検証した結果、問題なし』と連絡がありました。


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一瞬の動きに追従する臨場感と鮮鋭感

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