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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。


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KING教授、三重大学風洞実験室でKYぶりを発揮しました 2008/02/28(Thu) 12:24:37
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「ASM筑波スペシャル2007を風洞テストしてみませんか?」、ボルテックスGTウィング製造メーカーとして有名なナカジGRP 中嶋社長とチームサイバーEVOの皆さんから声をかけていただき、ASM S2000 2号車を三重大学風洞実験室に持ち込んで実車風洞試験をしてきました。ご存知の通りASMのエアロパーツはS-GTやワークスチューナーエアロパーツ、JR N700系のぞみ等空力性能を追求する分野のパーツ製造元であり日本有数のカーボンコンポジット工場のチャレンヂ製空力パーツを、S-GT500・F3・LeMansなど空力セッティングが重要なレースカテゴリーでトップドライバーとして有名な加藤寛規選手と空力を使いこなせるトップクラスのレースエンジニアのサクシードスポーツ市川さんにテストしてもらい、様々な改良を加えながらASM筑波スペシャルに採用したり商品化しています。ASM筑波スペシャル2007は空力バランスはかなり取れているし、出る数字と加藤寛規選手のコメントを天秤にかけると車作りの上ではドライバーのコメントを重視したいので、ちょっと違う着眼点で風洞テストに臨みます。

通常こう言った風洞テストではウィング角度や高さの変更、カナードの有無、前後車高バランスの変更などによってどのようにダウンフォースやドラッグ数値が変化するのか見極めてパーツ開発や実走テストに生かすのですが、ASMの場合はそう言った数値面は最終的に「タイムに出るのかどうか」が必要要件であり、過去の膨大なテストメニューの中で加藤寛規選手が見出した空力バランスがベストと考えているので、そう言った数値の追求ではなく気になる部分の空気の流れがどうなっているのか、そこを意識して2008仕様製作にフィードバックできるデータ収集を行いました。具体的にはフロント開口部付近の空気の流れ、ボンネットNACAダクト付近の空気の流れ、ボンネット4枚刃エアアウトレットそれぞれの空気排出量、床下フロントタイヤ前の空気の流れ、床下センター部分の空気の流れ、床下センター部分フロントタイヤ後ろ側の空気の流れ、リヤディフューザー周辺のエアインテーク付近の空気の流れ等です。速さの部分は加藤寛規選手のコメントが絶対的信頼感ですが、冷却やエンジンパワー面を含めた車作りに必要な空気の流れを理解することと、目では見えない床下の空気の流れをチェックすることを目的にしました。

結果は・・・当然詳しく書きません(笑)。ひとりでにんまりしています。床下の空気はほぼ完璧と言える流れ方でしたよ。ボンネットのNACAダクトからはスムーズに空気が入っていました。でも床下のNACAダクトからはそれ程入っていませんでした。この2つのダクトに関係する現象に関しては去年のテストでもちゃんと立証できていて整合性が取れています。NACAダクトによる空気取り込みは、その位置と形状とサイズを本当に詳細に吟味する必要があり、過去にそういった経験を持っていないとなかなかいい位置に設置することは難しいと言う話をつい最近チャレンヂ中村社長としたところだったのですごく納得できました。フロントカナード〜フェンダーにかけての綺麗な空気の流れは見ているだけで速さを感じることができます。逆に「ここの空気の流れがよくないんじゃないか?だからこういう現象が起きているんじゃないか?」と仮説を立てていた場所もズバリその原因となる空気の流れが目に見える形で現れたので、今年はきっちり対策できそうです。

三重大学前田教授、テストにお付き合いしてくれた&車両移動に協力してくれた学生の皆さん、そして誰よりも企画立案から準備、企画実現に向けての各方面との調整、素晴らしい設備、現場での取り仕切りなど、ボルテックス製品を筆頭にチューニングパーツのレベルアップと言う目標を掲げて本企画を実現に導いてくれたVOLTEX 中嶋社長、本当にありがとうございました。実車風洞テストの機会など、こうやって声をかけていただかない限り無理だったと思います。心から感謝します。

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マイナス0.473秒
[555] asm

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