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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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レブスピード筑波スーパーバトル2012に行ってきました。史上初のSタイヤNAチューニングカー1分切りを達成した2003年以来10回目、今回のターゲットタイムはラジアルタイヤNA1分切りを掲げ、パワー・トラクション・エアロダイナミクス全ての要素をレベルアップして臨みました。
新規製作したスラストスポイラーGT-12に合わせてバンパー両サイドのガーニーフラップデザインを変更しました。リップスポイラー上面とスラストスポイラー下面に挟まれた空気の流れが、ホイールハウス前方に溜まった空気を効率的に抜くことを狙っています。
茶漉し+フィルターを装着していた4連スロットルカバーは、虫カゴ形状のダストカバーに変更しました。ファンネル壁面に沿って流れる空気の流れを乱しにくい形状ですが・・・唯一の弱点はデザインかもしれません(笑)。
真剣にイメージトレーニングを重ねる加藤寛規選手。前日テストでは過去最悪のオイル路面+1年前の中古タイヤを使用して1分02秒0、ASMの事前準備不足でメニューだったニュータイヤとの比較ができず、タイヤマージンを想像しながらアタックさせることになりました。
車載映像を見れば分かりますが、今回からシフトアップインジケーターを設定しました。GT-08エンジンはレブリミットを8,500rpmに設定していますが、正確に言うと8,500rpmまでしかベンチテストしていないだけでまだパワーを伴って回転上昇し続けています。エンジンを壊すまでベンチテストする意味がないので、必要十分な性能を確認できたところでベンチテストを止めました。だから<340PS以上>と言う表現をしています。
ECUは借り物の<NS-X>からオレンジの<AUTOBACS>に入れ替え、戸田レーシング矢野さん(新山下通称:MOTECの神様)のセットアップにより、エンジンのピックアップ・ハーフスロットル領域のアクセルコントロール性が劇的に向上し、ダンロップや最終コーナーで確実にタイムアップしました。最高速は191km/hに到達、筑波57秒・鈴鹿2分11秒のASM筑波スペシャル2008に並びました。
空気の流れの変化がダウンフォースにどう影響するかテストせず、急遽S-GT500マシンを参考にした空力加工をしました。前日テストまで加藤寛規選手には何も言ってなかったのに『見えて』しまいました。さすが空気の流れが見える男・由良拓也が認めるレーシングドライバーは違う・・・。
SREダンパー前後リバウンドスプリング・DREXLER LSDランプ角変更・リヤAP RACINGブレーキキット・TODA RACING 2.4L GT-08エンジン・センターフロア・ポリカーボネートウィンドウなど、10年間の経験をひとつひとつ積み上げたASM S2000 2012年モデルが記録した公式タイムは1分01秒039、今までのベストタイムを0.543秒更新です。
NAエンジン+ノーマル6速ミッション+ノーマルアーム+市販空力パーツ+ラジアルタイヤを基本パッケージとして、加藤選手もASMも技術を全て出し尽くしました。Sec.1〜3のベストタイムを合わせると1分00秒956、目標にしていた59秒台にちょうど1秒届かなかったけど、過去最高にすっきりした気持ちで受け入れることができました。
10年間応援ありがとうございました。少し休んで来年からどうするかを考えます。
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去年より0.7秒タイムアップしているのに、車体側セットアップが完璧に決まっているから、車が安定してステアリングの微修正が激減しました。去年の車載映像と見比べてください。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2282#myu2282
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