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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。


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ASM筑波スペシャル2014、11月富士テスト(デフブロー編) 2014/11/05(Wed) 12:25:09
141104 7 1 DSC_3365.jpg


先月のテスト走行が雨で不発に終わったため、2014年11月富士テストが実質的なシェイクダウンです。テストメニューの進行と2号車での実績を考慮して、最初からセンターフロア部分をフラット化して臨みました。


【11月富士テスト:確認項目と準備していた物】

・前後車高/減衰/プリロード調整
・ウィング角度調整
・リヤスタビライザー(AP1純正比122%ハード?)  * 調整式スタビHard(AP1比109.6%)使用中
・リヤスプリングレート(HYPERCO 19.6s/o)  * HYPERCO 18s/o使用中
・ブレーキパッド(ZONE 08H)  * ZONE 10F使用中


141104 2 PIT DSC_8240.jpg
141104 3  kato DSC_8156.jpg


計測1周でチェックのためピットイン。各部問題なし。


コンソール側熱い(車内も暑い)。


再度コースインしてテストに入りました。ストレートでレブリミットに当たってしまう状況で、いきなり1分54秒1を連発、当たり前ですが去年と比較して格段に速くなっています。ここでピットインした加藤選手から『安定したフロントに対してリヤの動きが大きい』とコメントがあったので、リヤプリロードを2ターンかける作業に入りました。坂上さんの指示/作業と今年からメカニック八百(やお)の的確で信頼できるサポートにより、残り時間20秒でギリギリコースインです。


141104 5 Floor DSC_0069.jpg
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ここで1本目の走行枠が終了しました。PIT前に来て入庫しようと手押ししても、S2000が全く動きません。エアジャッキで上げて確認すると、エンジンリジッドマウント化の振動によるミッションマウントボルト脱落が原因かと思いましたが、フランジがかなり動いて動きを吸収するはずなので、考えられるのは<センターフロアの熱害に因るデフブロー>です。


2007年にセンターフロアをフルフラット化した時は、同様に熱害に苦しみながらフロアにNACAダクトを設けてデフブローが止まりました。2012年にセンターフロアをフルフラット化した時は、デフがこうなる前にノーマルミッションが壊れました。2014年は排気管にZircotecコーティングして遮熱しつつ冷却ダクトをエキマニ集合部分に当てていましたが、センターフロアのNACAダクトを撤去したのは失敗だったかもしれません。


でも、過去の実績とファイナルギヤ/LSDの現状を比較すると、どんなに空気の動きが減ってもデフに優しい富士をたった数ラップでブローしたことが納得できません。温度上昇したから冷却ダクトを引き込むのではなく、温度上昇の原因が本当に熱気滞留だったのかを検証するため、早速デフケースを分解しました。次回テストで対策パーツを導入します。


141104 8 DSC_0074.jpg


【センターフロアの選択肢】 仮説を立てたブロー対策に加えて、

(a) フルフラット+NACAダクト
(b) センタートンネル部に穴開けしたセンターフロア


【サスペンションの選択肢】 プリロード2ターン追加で好フィーリングだった結果を受け、

(1) リヤスタビ交換(レートアップ/調整なし)+リヤ18s/oスプリング(現状)
(2) リヤスタビ交換なし(レートダウン調整可能)+リヤ19.6s/oスプリング(レートアップ)
(3) リヤスタビ交換(レートアップ/調整なし)+リヤ19.6s/oスプリング(レートアップ)
(4) 今回テスト現状から再スタート


空力性能は(a)が断然上ですが、(b)を選択すれば冷却トラブルを心配せずサスペンションセッティングだけに集中できます。筑波スーパーバトルに向けて、あと2回のテストでまとめなければいけません。


141104 4 Front DSC_7965.jpg


<2014年11月富士テストメンバー>

ドライバー:加藤寛規選手
チーフエンジニア:坂上(ASM)
メカニック:八百(ASM)


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