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検証:ASM筑波スペシャル2014 〜 空力とSタイヤ活用のポイント 〜 2014/12/12(Fri) 12:38:52
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筑波スーパーバトル2014のセットダウンを、やっとできました。

この1週間で集めた2008年当時の2号車セットアップデータと2014年の1号車セットアップデータを照合すると大きく3つ違いがあり、これらの積み重ねでバランスを崩していた可能性があります。ライバルはASM筑波スペシャル2008、セッティングを詳細に検証して高レベルなバランスを取り戻して、冬の内にもう一度筑波を走ります。


(1)車高が全体的に高い。 * 要検証
(2)車重が34.5s重く、前後荷重バランスも違う。
(3)バネレートは同じで前プリロードが少なく、ホイールリム幅は広い。



<車重> 

◇ 1号車 2014年12月筑波スーパーバトル Dr.ON(+70s) 1,116s

(左前)286.0 (右前)287.0  Fr:573.0s/51.34%
(左後)251.5 (左後)291.5  Rr:542.0s/48.57%


◇ 2号車 2008年12月筑波スーパーバトル Dr.ON(+66s) 1,077s

(左前)260.0 (右前)281.0  Fr:541.0s/50.23%
(左後)260.5 (左後)275.5  Rr:536.0s/49.77%


2008年12月筑波スーパーバトル直前のセットアップデータが判明しました。ドライバーON/GAS OUT重量で比較すると1号車1,046sに対して2号車1,011.5s、その差34.5sもあります。ブレーキシステムとパワステ関連は2006年は同じ純正だったので差が出る要素ではないはずです。安全タンク・エアジャッキ固定方法以外の要因を探さないといけません。前後重量バランスが前寄りなのは車高セットアップと合致しています。



<車高>

◇ 次回テストに向けたセットアップ(Dr.ON 66s)

(左前)92.0 (右前)89.0
(左後)149.0 (左後)143.0


フロントがリヤに対して10o高くなっているので、2号車のライドハイト/コーナーウェイトを狙ってセットします。リヤブレーキ温度が低い問題もリヤ車高を下げると解消したからヒントはありました。2号車はサブフレームの定点で水平な定盤に載せて車高計測していましたが、1号車はリフト後ろに置いてジャッキアップポイントで計測しています。今後は計測スペースを確定し、サブフレームの計測点での数値/ジャッキアップポイントでの数値を照合/確認します。



<バネレート>

◇ 1号車 2014年12月筑波スーパーバトル

(前)HYPERCO 16.1sf/o 6インチ+プリロード1ターン (後)17.9sf/o 6インチ+プリロード2.5ターン


◇ 次回テストに向けたセットアップ

(前)HYPERCO 16.1sf/o 6インチ+プリロード4ターン (後)17.9sf/o 6インチ+プリロード2.5ターン


熱害に悩みながら時間がない中でセットを進めた結果、ラジアルタイヤでしたセッティングの失敗をSタイヤでも繰り返し、乗りやすい耐久レースセッティングになっていました。同じバネレートのまま反応を良くするためフロントにプリロードを追加してスタートします。



<アライメント>

◇ 1号車 2014年12月筑波スーパーバトル

(前)トー OUT 5min./キャンバー 3.12°
(後)トー IN 4min./キャンバー 3.2°


◇ 次回テストに向けたセットアップ

(前)トー OUT 10min./キャンバー 3.15〜3.2°
(後)トー IN 30min./キャンバー 3°


ラジアルのデータをベースにセットアップしていましたが、2号車の筑波セットと比較すると前:トーアウト/後:トーインが不足していました。車高をさらに数p単位で低くするので単純比較できないけど、キャンバー角は減らす方向です。



<ホイールサイズ>

◇ 1号車 2014年12月筑波スーパーバトル

Prodrive GC-05N 18インチ 10J +15


◇ 次回テストに向けたセットアップ

Prodrive GC-07J 18インチ 9.5J +15 * リム幅変更


2号車ではフロントタイヤ幅を255にしたかったのですが、タイヤコンパウンドの設定がなかったので前後265/35-18を使用していました。接地幅を拡大しようと考えリム幅を広げたことがタイヤの<たわみ>に影響して、タイヤの仕事量が減った可能性があります。


<最高速度>

◇ 1号車 2014年12月筑波スーパーバトル 176.471q/h

   * 1号車 2013年12月筑波スーパーバトル 190.577q/h
   * 2号車 2008年12月筑波スーパーバトル 188.646q/h


2013年と同じ動力系で2008年と同じエアロパーツにも関わらず、2014年仕様は最高速度が14.1km/hダウンしました。センターフロアをフラットに変更するとダウンフォースは増えて2ヘア脱出速度が速くなるから、少なくとも筑波では最高速度は上がると考えています。


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