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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。


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細やかな気づかいが育てる技術 2015/05/17(Sun) 13:32:35
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岡山県にあるレースエンジンコンストラクター・戸田レーシングを訪問しました。


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目的は6月発売のXaCar 86&BRZの取材対応です。前号ではレカロジャパンの協力によりRECARO純正ベースフレームに特化した取材企画を提案したところ、(予想に反して?笑)読者さんよりも雑誌ライターさんや業界の人から賞賛の声をたくさんいただきましたが、今回はビッグスロットルの取材をお願いしています。前号に続いて一般的にはマイナーなパーツにフォーカスしました。



「製造元に、なぜ戸田レーシングを選んだか」

「ASM仕様のこだわりを実現するまでの物語」


を直接見聞きしたライターさんとカメラマンは、とても興味深かったのではないでしょうか。




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本来は製品写真を掲載予定でしたが、取材前に不具合が発覚したため原因を追究して突き止め、対策方法を検証して何と戸田社長自らの指示により10年後も安心できる改善を行うと同時に、さらなる吸気性能向上を達成しています。


(1)入口径72φ−バタフライ径68.5φ−出口径68.5φ、入口〜出口まで全て大口径化
(2)壁面逆R形状を採用

製造効率を考えたら、入口部分だけを大口径化してその先は無加工なのが簡単で実質的にビッグスロットル化していないので、当然何も問題が発生しません。でもASMでは、TODA RACINGブランドで発売している商品以上の大口径化を要求しました。

また、製造時の作業性から判断すればテーパー形状(まっすぐ)に切削しますが、ASM仕様にはレース現場で発見した逆R壁面形状を選択です。これはレーシングエンジン開発の過程で発見した、空気がスムーズに流れる特性を利用した技術です。


(3)バタフライ固定シャフト肉薄化(STD→2o切削→2.3o切削)+低頭ネジ採用

スロットル全開時の吸気効率向上を目指して、バタフライを固定しているシャフトを肉薄化しました。86/BRZ純正スロットルのシャフト強度を考慮しながらシャフトを切削し、最終的に2.3o(表裏それぞれ1.15o)切削しました。


(4)スロットルスペーサー<実用新案登録済み>

大口径化した出口側の純正インマニの接合部分に生じる段差を解消するテーパー形状のスペーサーを組み合わせ、インマニ容量アップにも寄与しています。


(1)(2)を追求したところ、アイドリング領域が不安定になる症状が発生しました。でも根本対策できた今は、どの製品と比べても負けない自信があります。寸法だけを金属加工屋さんで注文して製造すればもっと低コスト化できるかもしれませんが、エンジンコンストラクターが手がけたからこそ今回の問題を解決できたし、F3エンジンブロックと同じ切削品質で製造できています。対策部分の信頼度をさらに向上させたある内容は、戸田社長自身の立案で追加工されたと知りました。とても嬉しいです。


対策をお待ちいただいているお客様、今月末には完成しますのであと少しお待ち下さい。


ASM ビッグスロットル(FA20)  95,040円 <税抜価格 88,000円/税額 7,040円>
ASM スロットルスペーサー  12,312円 <税抜価格 11,400円/税額 912円> * 実用新案登録済み



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TODA RACING 2.3Lキットを装着したデモカーにも試乗させてもらいました。F20C/F22Cをベースにした2.4Lエンジンと比較してかなり辛口の自己評価を散々聞かされましたが、この2.3Lエンジンは1,000〜6,000rpmまでとても太いトルクで86を押し出すので、水平対向エンジンの低重心と合わせて(優劣ではなく)S2000とは違うFRスポーツの魅力を感じました。



ASMらしく86を楽しむならやっぱり、


過給機ではなく素性の良さを活かしたNAチューンが正解なのかもしれません。



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忙しい中ありがとうございました。また来週、横浜で会いましょう!


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