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キットパーツではなく、TODA POWERの手仕上げ ベンチアップ編 2017/10/17(Tue) 16:53:07
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分解・洗浄・修正等の追加工を行い、再使用可能部品を残交換部品は別に分け、棚に並べました。


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綺麗に磨かれた燃焼室・容積合わせと、微小な段付などバルブ外周当たりに注意して仕上げられており、このまま見えなくなるのがもったいないくらいです。燃焼室は上側がヘッドで下側はピストンヘッドを合わせた場所となります。純正のピストンヘッドは、トップからリセスにかけて全てスムーズに仕上げられており、エッジやバリ等も有りません。他機種の仕上げの参考にしたいくらいです。



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メタル合わせやリングの合い口合わせなど、気筒毎に修正や合わせ込みの必要なパーツは、最終加工後間違わないように、整理して並べておきます。オイルポンプも分解して、インナーローター・アウターローター・ボディー側・引っかき傷やバリを除去しておきます。ポンプ関係は大きな面取り加工を入れると、ポンプの仕事効率が下がるので注意が必要です。

リリーフバルブの動きやバルブの当たり面に、ゴミ噛みの痕跡がある場合は修正しています。過去にメタルトラブルを起こした事のあるエンジンは、この辺りをよく見ておかないと油圧変動が大きく出る場合があります。カムシャフトのジャーナル部分との接触部分は、過去に油圧が下がるトラブルを起こしてるエンジンだと要注意、下穴が拡大してた事がありました。



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F20C/F22Cの特長であるカムギヤ駆動ですが、ギヤが斜めですのでカムシャフトにスラスト方向の力が発生します。カムセンサーの相手となるカムプレートが前方向のスラストを受け持っています。必要に応じて、カムプレートの当たり面の傷を修正します。ロッカーシャフトにはVTEC切り替えの油圧を送る役割がありますので、シャフトの磨耗は油圧低下の原因となります。Hiカムに入れた途端に油圧が大きく下がるエンジンは、ここの磨耗が進んでる場合があります。



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慣らし作業と性能確認の為ベンチアップします。プラグを外し、各部にオイルが充分に行き渡るまでクランキングして油圧を上げます。油圧が上がってもしばらくクランキングして、オイルレベルを合わせます。F20CとドライブバイワイヤーのF22Cを同条件で比較するため、4連スロットル取り付けとセットアップも行います。



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火入れを行い、4連スロットルのアイドリング調整と各気筒のバランスを確認します。スロットル組み立て時に機械的に細かく合わせ込んでいますが、念のためキャブレターなどで使うフローメーターにて気筒のバランスをチェックした後、ECUのスロットルハイローセットアップをして設定終了です。作業したのはエンジニアの大塚さん(27)、TODA RACING F3エンジンをサーキットで管理しているマルチプレイヤーです。


独身、趣味はスノボーとダイビング、現在彼女募集中とのことでした。


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5時間程度の慣らしモード運転を終えた後、各部異常ないことを確認してパワーチェックを行います。

 263.8PS/23.7sm

 IGベストより-2°
 VTECポイント5,800rpm
 ノーマルピストン、ノーマルカム、4連スロットル仕様


ベンチ上での排気音は明らかに歯切れが良くなっていました。シリンダーホーニング、ピストンスカートコーティング、リング交換、バルブガイド交換、バルブシートカット、摺り合わせにより、良い圧縮が効いているためと思われます。VTECポイントは5,000rpmくらいに下げても良さそうでした。純正ピストンの圧縮比設定なので最大トルクは低いですが、耐久性や使いやすさを考えるとASMらしい選択かもしれません。



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