ASM S2000 Real Tuning号は前夜ASMに持ち帰ってお客様に提供をお願いした前アッパーアームを装着し、最新のアライメントセッティングに変更しました。加藤寛規選手にとってはどの程度の変化が出るか全く確認できていない状態でしたが、例年通り計測2周目でタイム更新できました。FK8 CIVIC TYPE Rは、2月のAttack筑波セットダウンのアライメントで走ることしかできず、気温などコンディションの差で若干のタイムダウンだったのは想定通りです。
大湯都史樹選手は、今回が人生初の筑波サーキット初走行でした。 ぶっつけ本番になってしまったから、金山としては80点を確保する安全策として「1ヒート目を車両確認に集中するべきでは?」と考えたのは当たり前です。それに対して加藤寛規選手は、『昨日数週とは言え自分で走ったロガーデータと動画と記憶に基づきシミュレーションできただろう?1ヒート目はエンジンが回る。大湯のレーシングドライバーとしての能力なら、100点は無理でも95点のアタックはできるよ。』と大湯都史樹選手の背中を力強く押してくれました。ASM G.T WORKS GENROMはつるしデータだからTODA RACING 2350エンジン本来のパワーは封印された状態で、DUNLOP DIREZZA β02が発動する条件も手探りと言う最悪条件の中、その日のベストタイムを1ヒート目に記録した、その結果が全てです。
セカンダリーシャフトをAP2用よりロングなAP1用に変更しています。AP1用セカンダリーシャフト+4.4ファイナル+255/40-17を組み合わせると、1ヘア・2ヘアは2速で旋回して1コーナー進入時は4速9,000rpmになると聞きました。ASM G.T WORKS GENROMは、エンジンへのダメージを理解した上でレブ9,000rpmに設定しているのでドンピシャ合うと考えています。大湯都史樹選手S2000(二郎君)と比較すると、40馬力負けて40Kg軽くてGTウィングがなくてレブ+1,000rpmだから、かなり接戦になるかもしれません。
Attack筑波2021でのテスト結果やASM S2000 REAL TUNING号のハンドリング性能向上の原動力になっているキャンバー調整機構やピロボールを採用して、TYPE Rよりワンランク上のサーキット性能を持ちながらも最新のレーシングダンパーと同じピストンを採用することで2WAYダンパーならではの調整幅を持ちつつ1WAYダンパーのようなシンプルな外観になっています。
ASM S2000 REAL TUNING号のリヤには、ASMコントロールアームセットの試作製品を装着しました。サブフレーム取付部のカムプレートをキャンセルしホイール側をピロボール化することで、カムプレート部やゴムブッシュ部に発生する遊びをなくしてアクセルON/OFFやコーナーリング時のふらつきを抑制します。
昨日の夕方、株式会社アネブル A.P.G蘓武さんとBMRS担当者さんにご来店いただき、ASM S2000 REAL TUNING号に装着するオイルクーラー用ホースを製作しました。BMRS製パーツとホースを正しい工具を使用して適正に組み付けして1本単位で圧力検査をしてくれるので、耐久性・柔軟性・軽さ・品質・製品としての信頼性全ての高さが魅力です。オイルクーラーのコアは、昨シーズン冷却効果を確認できたラジエター後方/エンジン前方に、3年前86/BRZ用オイルクーラーを検討する時に比較検討したDRLを設置します。
TRUST大容量デフカバーの試作製品は、無事装着できました。
2021年 TEAM Red Bull MUGEN Honda NSX-GT 16号車・大湯都史樹選手がS2000を引き取るためご来店になり、アネブル蘓武さんとSFやS-GTのサスペンションやクラッチの話題で盛り上がっていました。BMRSホースに興味津々で、「あれ?このホースSFで見てるのと同じだ!」と驚き、二郎君のオイルクーラー用ホースも変更したくなったようです。ASMプロデュースの製品はそう言う選択だらけなので、これからは購入目線でレーシングカーを見てください。
TODA RACING 2350仕様コンプリートエンジンに対しては、全域で手に入った圧倒的なトルク&パワー・大型バイクのような高周波排気音と、純正ECUをベースにしたASM G.T WORKS GENROMだから実現したフルノーマル車のような日常性の両立に感動してくれました。「これならASM加藤寛規選手をやっつけられる!」と大喜びしていたので、クレジットカードで全額決済させてやっつけておきました。富士S-GTシーズン最終戦は二郎君に乗っていくそうです。
公式プログラムのTEAM Red Bull MUGEN Honda対向ページに、ASMの広告を入れて応援します。
大湯都史樹選手S2000のエンジン搭載関連作業に集中していましたが昨日横浜陸事で記載変更・構造変更と車検が終わったので、2日前に店内から出庫してASM S2000 Real Tuning号のセットアップに着手しました。REVSPEED筑波スーパーバトルは1週間後の12/2(木)だけど前日テストは12/1(水)で前日の11/30(火)は棚卸休業だから、阿部メカニックは出勤する4日間全ての時間をS2000とFK8 CIVIC TYPE Rのセットアップに集中しないと間に合いません。