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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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ASM S2000 1号車を引き取るため、滋賀県サクシードスポーツを訪問しました。
余り物アルミパイプをシリコンホースとホームセンター金属バンドを継ぎはぎで使っていたラジエターホースは、手曲げワンオフ製作品に変更することでアッパー/ロア合計で395g軽量化しました。CFRP製T/Mマウントは消耗が気になったので鉄製にしたので210g重くなりましたが、サクシードスポーツ市川さんは「CFRP製ステーもまだ十分使えるよ」との見解だったので、タイムアタック本番はCFRPステーに戻した方が良いかもしれません。
◇ 新型T/Mマウント +210g(重量増) * または変更なし ◇ 新型ラジエターホース -395g(軽量化)
そして最も難関だったリヤウィングステー取付部の制作です。事前に色々な要望をしましたが、ウィングの取付角度・車体側の状況・万が一期待した性能を発揮できなかった場合に従来のリヤウィングに戻すこと等さまざまな要件を満たしたリヤウィングステー取付をしてくださいました。
・リヤウィング本体 従来品6,450g 新型4,150g+SDGs翼端板245g/2枚=4,395g 2,055g軽量化 ・ウィングステーBOX 従来品3,200g 新型4,950g 1,750g重量増
◇ 新型リヤウィング&ウィングステー -305g(軽量化)
150kgか200kgか不明ですが大きなダウンフォースを受け止める必要があるので、ウィングステーは強固な取付が絶対条件です。CFRP製からアルミ+鉄製に素材変更するのでウィング本体の軽量化を帳消しにする重量増を覚悟していましたが、なんとウィング関連だけでも軽量化を達成しています。今回のような無理難題に対してもGTやF4等のレース現場でも、逃げず投げ出さず言い訳しない人間性と、結果を出し続けてきた『事実の積み重ね』があるから、加藤寛規監督や大湯都史樹選手でも市川さんのことを信頼しているんだと改めて納得しました。
◇ 合計 -490g(軽量化)
レースエンジニア市川さん・加藤寛規監督・大湯都史樹選手と一緒に、1号車を走らせたいです。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4348
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ASM S2000 1号車に使用する新型リヤウィングのステーを製作しました。
当初の予定ではスムーズに製作できるはずだったのですが、想定以上のサイズだったため製造可能工場を探すところから始まり、加藤寛規選手の紹介で知り合ったレース関係の金属加工業者さんに依頼して当初の予定より半年以上遅れてやっと完成したので、サクシードスポーツ市川さんに預けました。既に車体側の加工は終わっているのでステーがあれば装着⇒最後の調整をして完成します。
千葉k・・・県のお客様からボディ製作依頼をいただいていましたが、この作業が完全に滞ってしまい大変お待たせしてしまいました。申し訳ありません。まもなく完成して1号車と入れ替えで入庫可能になりますので、もう少しお待ちくださいませ。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4334
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先週末のS-GT最終戦が終わって加藤寛規選手がご来店になり、今シーズンのタイムアタックについて打ち合わせをしました。当初ASM S2000 1号車での走行を予定していましたが、2003年以来エントリーし続けてきた12月のレブスピード筑波スーパーバトルへの申し込みを中止して、2022-2023年タイムアタックシーズンは車両製作とテストに集中します。
【中止判断の要因】 ・ASM店舗営業面で、お客様の入庫日程確保が非常に難しくなりご迷惑をおかけしている。 ・1号車のシャーシメンテナンスに予想以上の作業時間がかかることが判明した。 ・保安基準適合S2000での筑波1分切りを目指す大湯都史樹選手をサポートする人員確保。
2022年は半年で様々な状況の変化があり今回の中止判断になりましたが、ASM S2000 1号車再生プロジェクトは2003年以来ASMが取り組んできたタイムアタック活動の集大成だから、加藤寛規選手と共に目標を達成できるように車両製作と走行テストに取り組みます。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4308
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ASM S2000 1号車に使用する新型リヤウィングの翼端板を製作しました。
ストリート用のASM I.S.Designリヤウィングの翼端板は中空で取付箇所のみ無垢なのに対してタイムアタック専用品だからより高剛性にこだわり、ハニカムコアを使用(取付部は無垢)しつつ真ん中割った状態でスキン成形して、あと接着ではなくバック成型時に合体する構造で製作しました。
チューニングカーのサステナビリティ向上のため、三菱ケミカルグループのSDGs対応技術で天然繊維を用いた複合素材「ナチュラルファイバー」を、自動車用アフターマーケットとして世界で初めて採用しています。今後様々なテストを経たのち、ASM市販CFRPエアロパーツにも順次採用予定です。
また、サクシードスポーツ市川さんに依頼しているウィングの装着方法ですが、ステー形状と装着方法は決まりましたが切削工場がどこも多忙で受け入れできなくなったので、某レーシングガレージの社長にお願いして、S-GT最終戦終了後に製作していただくことになりました。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4305
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予定より2ヶ月遅れで、ASM S2000 1号車をサクシードスポーツに搬入しました。
目的は今シーズンから使用する新リヤウィングを装着するためのボディ加工とステー製作です。今まではボディ直結のアルミハニカム入りCFRP製ウィングステーBOXを使用していましたが、今回は細かく角度調整できる8mm厚アルミウィングステーに変更するので、その装着方法と装着位置のボディ加工を検討します。レーシングカーでの事例を提示しつつ、車体条件・作業時間・製作コスト・重量など様々な要素を考慮したボディ加工とステー製作を依頼しました。
理想的な取付方法やウィング単体で1.3Kg軽量化と取付部の加工と差引して5kg以内の重量増を希望たところ、市川さんはASMと長い付き合いで予算感まで把握してくださっているから『言うのは簡単や・・・』と表情が険しかったです。全ての要望を満たす必要はないので、市川さん流を第一優先にお願いします。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4293
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20年の挑戦 |
2022/06/15(Wed) 17:04:43 |
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S2000筑波NA最速をかけたGOODRIDE presents Attack Tsukuba 2019
当日の天候は晴、気温7.7℃ 路温 8.5℃ 湿度58% 気圧1,012.2hPa、NA2.4Lエンジン・シーケンシャルミッション・ADVAN A050GS NEWタイヤ、完全イコールコンディションの中NA最速を争うS2000 3台で計測2周のスーパーラップを行い、筑波サーキット56秒台に1番乗りした、ASM S2000 1号車の最終戦です。
Attack Tsukuba 2019の後、半年かけて18.5kg軽量化(1,004.5kg ⇒ 986kg)して、本田技研工業株式会社 S2000開発チーム主催S2000 20th Festivalでのラストランを最後に、1号車はASM店内保管していました。
3年前のあの時、『今更どうして?』と言われながら最後までチューニングを止めなかったのは、史上初のNAチューニングカー1分切りしたREVSPEED筑波スーパーバトル2003から20年目となる2022-2023年タイムアタックシーズンに、ASM S2000 1号車でもう一度筑波をタイムアタックする予感がしていたのかもしれません。
パワー関連では、現在すでに戸田レーシングさんでO/H・仕様変更に着手しています。『もっと軽く、もっと低く』をテーマに車両製作した2016年、2004年から12年使い続けたドライサンプを外してウェットサンプに戻しつつオイルパンスペーサー・電動ウォーターポンプ・小型オルタネーターを新採用して、エンジン出力だけではなく軽量化を含めたエンジンデザインに変更して速さを手に入れました。
2022年仕様では、タイムアタック車両としてはデメリットと言えるエンジン先端部が0.64kg重量増するフルーダンパーを採用しますが、オルタネータープーリーを新規製作してプーリー比を調整してオルタネーター回転数を適正化し、エンジン振動の低減をしてパワーロスを低減します。
■Fluidampr Crank pulley 112,750円 <税抜価格 102,500円>
トラクション関連では、ASM S2000 R/T号と大湯都史樹選手S2000 二郎君の2台体制で開発したアライメント補正パーツ•スーパーナウ社製ASMタイロッドエンド・コントロールアームセットを使用します。高品質で安心・安全のミネベアミツミ(NMB)製ピロボールを採用し、下回りに使用するアルミパーツだからコストではなく当然耐久性を考慮して、硬質アルマイト仕上げを採用した製品です。ASMコントロールアームセットについては、サブフレームへの取付部を偏芯プレートにして固定式に変更しつつ、S2000専用のメリットを活かして角度固定式のベースモデルからスペーサー位置変更によるアーム角度調整式に変更していることも大きな違いです。アライメントをよりシビアに調整・機能させるためのASM強化プレートカムも使用します。
■ASM タイロッドエンド 53,900円 <税抜価格 49,000円> ■ASM トーコントロールアームセット 93,500円 <税抜価格 85,000円> ■ASM 強化プレートカム(Front) 3,960円 <税抜価格 3,600円> ■ASM 強化プレートカム(Rear) 3,960円 <税抜価格 3,600円>
ASMボールジョイント企画のために新規製作したボールジョイント部は量産部品製造工場らしい完成度の高さで、ブーツをS2000純正形状にしているのでグリス容量を確保できる上に純正部品を使用できるから、ユーザーにとっては購入後のメンテナンス性に安心感があるでしょう。キャンバージョイント部をアルミ製にすると柔らかいから切削時間が短い=加工コストが安くバネ下軽量化になりますが、サスペンション関連だからこそ価格・スペックより安心・安全・信頼性を優先して、切削時間がかかる=加工コストが高くアルミ製より重い炭素鋼(S45C)製をあえて採用しました。
■ASM ボールジョイント(Front) 検討中 ■ASM ボールジョイント(Rear) 検討中
エアロダイナミクス関連では、2006年に製作したリヤウィングをトップカテゴリーレースで実績があるアップデートした新世代ウィングに交換します。リヤオーバーハング部の高い位置にあるウィング本体を1kg以上軽量化できますが、直接ボディから生えているステーBOXの新規製作と取付部の改造または新規製作が必要なので、トータル重量は変わらないかもしれません。7月サクシードスポーツ市川さんに委ねます。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4268
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ノバエンジニアリング社を訪問して、2014年1月以来8年ぶりにHewland SGTのオーバーホールを依頼しました。前回作業では2005年から10シーズン鈴鹿サーキット・富士スピードウェイ等を走り込んでいたにも関わらず各部ベアリングに問題は見られなかったため交換しなかったので、今回は以下の3点を依頼しています。
(1)通常オーバーホール+パッキン・シールの見直しによるオイル漏れ対策 (2)全ベアリング交換 (3)AP2プロペラシャフト装着のためミッションフランジ製作検討
(1)は通常オーバーホールだから問題ないとして、(2)は地政学的問題に伴って実際に部品供給が滞っており、(3)はHewland社にベース素材があるかないかを確認した上で(2)と同様にベース素材が手に入るかどうかが問題です。2018年から2シーズン使用した特注カーボン製ミッションステーが継続使用できない状態なのでリジットマウントではない方法で金属製ミッションステーを製作することを検討しており、ASM S2000 1号車にダミーエンジンとHewland SGTを搭載した状態でサクシードスポーツに持ち込む日程まで考慮して、オーバーホール内容と仕様を決めないといけません。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4261
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