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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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早速ミッションを降ろして、筑波テストで発生したクラッチ不具合の原因調査を行いました。


クラッチホースは、2本とも2005年当時からおそらくGOODRIDGE製で内1本は2013年に変更しており、フルード漏れ等の問題もありません。クラッチカバーは2015年に交換しているので残る可能性はディスクです。外したクラッチディスクをご覧下さい。放物線状にグリスが広がっている事が明確です。

原因はディスクの経年劣化ではなく作業内容でした。作業工程上センターシャフトにグリスを塗布しますが、1号車の床下は過酷な熱状況な上にサーキットで連続周回しますから、一般車両以上にグリス量に注意しなければいけません。今回のセットアップ時のグリス量では多過ぎたからディスクに付着しました。この失敗をテストで経験できたことは幸運でした。

REVSPEED筑波スーパーバトルでは洗浄して再使用し、鈴鹿サーキット走行会から新品に交換します。
■ZRE ディスク 88 1864 002 371 ■ZRE ディスク 88 1864 002 425
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3674
Hewland SGTメンテナンス
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12/6(木)に開催されるREVSPEED筑波スーパーバトルに向けて、筑波テストしました。
まずはクラッチに滑り症状が出た発生しました。1ヒート目ではクラッチの戻りが悪い程度でしたが、2ヒート目には症状が悪化してロガーで見ても失速する状態です。2015年にクラッチカバー・2016年にクラッチディスクを交換したつもり?で油断していました。走行距離から判断して無交換のクラッチホースが原因かもしれないので、今週中にも分解点検します。

<1ヒート目 10:50〜> 11:00 気温17.0℃ 湿度69% 路温21.7℃ 気圧1,016.3hPa
1 − GAS18L A052 リア車高1ターン下げスタート 途中内圧下げる T/A1.9温 46℃ 2 0’59”51 3 0’59”44 4 P-@ 油温99℃ 水温77度 5 − 6 0’59”43 7 0’59”36 8 1’06”27 9 1’09”01 10 0’59”47 11 P-A 油温102℃ 水温77度 フロント入るようにしたい 最終コーナーOK Rウィング半上げ 12 − 13 0’59”66 13 1’00”07 15 P-B Rウィング戻し半下げ フロント車高下げてみたい 16 FIN クラッチペダル戻り悪い3回ぐらい




<2ヒート目 13:10〜>
1 − GAS18L A052 車高1ターン下げスタート 途中内圧下げる T/A1.8温 RADテープ剥がし 2 0’59”52 3 0’59”18 4 P-@ バランスOK A050GS中古ウォーマーなし 冷1.8 5 − 6 P-A 電動パワステ作動不良 動いたり止まったり 7 P-B 電動パワステ作動不良 クラッチ滑り T/A1.85に調整 A050GS回頭性・グリップOK
#ラップチャート
 
 
2ヒート目で、解決したはずの電動パワステが作動しないトラブルが発生しました。2017年までとは段違いのダウンフォースだから、最終コーナー進入時にパワステOFFした時はステアリングロックした恐怖感があったと思うので、すごく申し訳なく思います。テストを継続すると、ドライバーの身に危険が及ぶと判断して走行中止しました。加藤寛規選手と坂上さんは慎重なコメントながらも表情は明るかったですが、作動チェックをしないまま本番に送り出していいのか、まだ判断できていません。
 
■2018年11月筑波テスト チームメンバー
ドライバー:加藤寛規選手 チーフエンジニア:坂上 メカニック:阿部
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3673
覚えておきたい、メンテナンスの約束事
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筑波テストに向けて最終セットアップ中です。10年もタイムアタックに使用し続けたことに因るシャーシの歪みは大きく、ダンパー寸法を微調整してコーナーウェイトの変化を確かめながら装着しました。車高が低くなると自然にキャンバーが付き過ぎて-3°50を狙っても-4°50までしか起こせないので諦めました。好んでセッティングしたキャンバー数値ではありません。
【セットアップシート】 1号車 2018/11/28 筑波テスト
<ダンパー>
Fr. Rebound +90度 Fr. Bump Hi +13ノッチ Fr. Bump Low -5ノッチ
Rr. Rebound センター Rr. Bump Hi +15ノッチ Rr. Bump Low -5ノッチ
<スプリング>
前:レート=1,000ポンド(17.9kgf/mm)レングス=6インチ(152.4mm) 後:レート= 900ポンド(16.1kgf/mm)レングス=6インチ(152.4mm)
<車高>
(左前)52mm (右前)50mm (左後)58mm (右後)55mm
<コーナーウェイト>
◇ Dr. OUT 1,020.5s (左前)272.5kg (右前)256.5kg (左後)232.5kg (右後)259.0kg
◇ Dr. ON 1,084.0s (左前)277.5kg (右前)276.5kg (左後)244.0kg (右後)286.0kg
<ファイナルギヤ> 4.3
<アライメント>

#セットアップ
天気はギリギリ大丈夫?? ⇒ 筑波サーキット周辺の天気予報
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3672
2018年11月富士テスト 復活・ASM筑波スペシャル
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車高調整とコーナーウェイト測定とアライメント調整を除き、筑波テストに向けたセットアップはほぼ完了しました。11月富士テストで当初不調だった電動パワーステアリングは各部点検の結果問題なく、EPSユニットに蓄積した故障信号をリセットしたところ問題解消でき、松島電機はホッとひと安心です。

ASMロゴ&I.S.Designマーク入りASM Jumperは完売しましたが、冬〜春のドライブ時だけではなく日常生活でも普通に着ることができる、シンプルなオリジナルジャケット企画を進行しています。加藤寛規選手のS-GT300チームウェアも手がける製造元さん全面監修の元、アパレル業界目線で見て納得できるデザイン・素材・縫製工場にこだわりました。1号車の電動パワステ問題を解消してBBS社製オリジナルホールを発売できた2018年、その終わりに相応しい自信作です。
■ASM Jacket 42,120円 <税抜価格 39,000円>
・化学繊維ながら日本国内では人工皮革と表記される東レ<ウルトラスエードⓇNU>を採用。 ・樹脂ボタンではなく、生地の質感に合わせて水牛ボタンAH-1を使用します。 ・希少なYKKロゴなしWジッパーに滑り加工しました。ストッパー形状までオリジナルです。 ・MADE IN JAPAN. 有名ブランド製品を手がける日本国内工場が縫製します。 ・近年の定番フォルムに、2019年春の新作にも採用されるディテールを取り入れました。 ・30着限定(LL=4着、L=13着、M=13着) ・2018年12月下旬に入荷予定。
【Now Accepting Reservations 予約受付中】
1.鈴木様(L) 2.田中(M) 3.杉山様(L) 4.庄司様(L) 5.吉良様(M) 6.深尾様(LL) 7.遠藤様(L) 8.試作製品(L) 9.角南様(L) 10.浅見様(M) 11.堀越様(L)
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3670
高剛性。軽量。合理的。シンプル。本物。
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筑波テストに向けてセットアップ中の1号車は、REVSPEED筑波スーパーバトル2003で初のNA1分切り達成から2008年まで6シーズン走った2号車<ASM筑波スペシャル>とは別車両です。1999年6月に納車されてオープンカーでのドライブを楽しみ、訳ありで2006年にボディ製作をして、2009年からタイムアタック専用車になりました。詳しい経緯は上記LINKをご覧下さい。

ところが、10シーズン目を迎えた1号車のボディに問題が発生しつつあります。2016年12月のセットアップではリヤダンパーの寸法左右差2mmで装着して接地すると0.5mmの車高差だったのが、2018年11月のセットアップでは同じ寸法で装着すると左右差が4mmも出ました。シャーシを実測した結果、フロントは5mm/リヤは10mm以上の左右差を確認しています。
新型空力パーツを装着した富士テストでは、わずかなセット変更でもバランスが変化しました。リヤ車高を1mm下げる毎に最高速度が1km/h伸びるロガーデータを見た加藤寛規選手から、『フォーミュラカーのシビアさ』とコメントが出る状況です。レース車両では1シーズン毎に箱替えなので、ASM S2000 1号車のボディに引退の時期が来たのかもしれません。
<1号車 HYPERCO仕様メモ>
前:レート=1,000ポンド(17.9kgf/mm)レングス=6インチ(152.4mm) 後:レート= 900ポンド(16.1kgf/mm)レングス=6インチ(152.4mm)

11/3(土)から販売開始した <23着限定> ASM Jumper 2018 は、冬本番前に完売しました。
■ASM Jumper 2018 * SOLD OUT 完売しました
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3669
レートと自由長とプリロードの関係
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先日の富士テスト1ヒート目で発生した『パワステ・ABS作動しない』症状の原因は、単純な配線不良でした。2017年11月から使用している 車速パルス発生端末で根本解決できており、何も問題ありません。この小型端末はノートPC以上に熱・振動に弱く貴重なため、2018-2019タイムアタックシーズン本番に向けて、必要機能に簡素化しつつ自動車コンディションで使用できるEPSC(任意車速パルス発生器)を製作しました。

ASMのお客様が、ソフトウェア開発から全面的に手がけて下さった製品です。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3665
TSUKUBAの準備ができました。
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快晴の富士スピードウェイで、ASM S2000 1号車をシェイクダウンしました。



ドライバーは2004年から15シーズン連続で加藤寛規選手です。1ヒート目はADVAN A052(ラジアルタイヤ)で各部チェックを行い、2ヒート目からADVAN A050 GS(Sタイヤ)に履き替えて、ASM阿部君が提案したエアロパーツの空力バランスを含めたセッティングを行います。

最高速度は、2015年3月富士テストで1分51秒6を記録した時の233q/hに対して13q/hも遅い220.5q/hで、コントロールタワー〜1コーナーまでの高速区間での失速が著しかったです。でも、3ヒート目でR車高を1ターン落とすと1q/h最高速が伸び、車高変化に対してフォーミュラマシン並のシビアな変化が出ました。外気温20℃だった3ヒート目の水温/油温は90℃/120℃に達しましたが、少しクールダウンするとセラコート加工により素早く86℃/115℃に下がりました。15℃以上寒くなる真冬なら問題ないでしょう。
大型化したエアロパーツによる変化は想像を超えていました。昨シーズンまでのASM S2000タイムアタック号はどのサーキットでも速いマシンでしたが、2018年仕様は狭い筑波と高速コースの鈴鹿・富士では、別のセッティングが必要で、文字通り「ASM筑波スペシャル」の復活です。

<1ヒート目>
1 P‐@ GAS 18L A052 冷1.8 2 − 3 1’54”17 パワステ・ABS作動しない。 4 P‐A 水温 64℃ 油温 95℃ 5 ‐ フロント張り付く。フロントダイブし過ぎる。コーナーリング軸がフロントにある。 6 1’56”12 Rウィング1目盛り上げ 205q/h 7 P‐B 赤 バランス良くなったけどストレート遅くなった。 8 − Rウィング0.5目盛り下げ 208q/h → バランスOK 9 1’52”96 10 FIN
<2ヒート目>
1 − GAS18L A050 GSウォーマー80℃ 2 1’53”77 車高3ターン下げスタート 3 1’53”23 Frトー 1/3INに調整 Rrトー 1/2INに調整 4 P-@ 水温75℃ 油温 101℃ 5 − Sタイヤの方がフロントの入りが良い、ゴムが柔らかい 6 1’53”48 Rプリロード+1.5ターン 7 1’53”46 8 P-A 水温79℃ 油温 106℃ 内圧2.0に調整 9 − 10 FIN
<3ヒート目>
1 − GAS18L A050 GS ウォーマー50℃ 2 1’52”89 R車高下げ2.5ターン(2ヒート目のプリ補正)+1ターン 3 P-@ R車高1ターン下げ 4 − 5 2’02”53 6 1’54”03 7 1’53”57 8 P-A 水温 77℃(MAX90℃) 油温 108℃(MAX121℃) 9 − メニュー消化によりテスト終了
#ラップチャート
■2018年11月 1号車富士テスト チームメンバー
ドライバー:加藤寛規選手 チーフエンジニア:坂上 メカニック:阿部
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3661
現地・現場・現物・現実、四現主義で空力デザインをやり直す。
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