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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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群馬県からご来店いただいたお客様のS2000 Type--Sに、カーボンプロペラシャフトを装着しました。ご注文いただいたのはちょうど1年前でしたが、本当に微妙なPCD変更を依頼したこと、CVジョイントメーカーを変更したこと、製造元CTG社の合併などで瞬間的に全ての業務が停滞したことなど、様々な要因が重なって、お待たせしてしまいました。
一般的には、アクセルレスポンスを向上するチューニングと言えばフライホイール交換ですが、プロペラシャフトの軽量化は全く異質の変化をします。アクセル開度を微妙に合わせながら運転する場面で常に効果を発揮するので、本格的にスポーツ走行する人はもちろん、NAエンジンの傑作・F20C/F22Cの魅力をもっと高めたいと考える人に手に入れて欲しいです。
■ASM カーボンプロペラシャフトGT-12 472,500円 <税別 450,000円> ・申請書類作成 31,500円 ・記載変更手続き 15,750円+印紙代
1GBP=139円だった年初に注文して11月に入荷したロット5本の内、4本は行き先が確定しました。
1. MR熊木さん 2. 群馬県のお客様 3. 山形県のサダww(勝手に確定) 4. 岡山県にS2000を置いている若手のホープ 5.
今日の円/ポンド相場は1.2倍以上高い170円超えですが追加オーダーします。価格は予想して下さい。
同時にご注文いただいていたダッシュボード交換+ポータブルナビゲーションのASM的取付も完了しています。後継モデルではASM的取付が出来ないため、このナビゲーションを8台だけ在庫しました。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2557#myu2557
眺めて乗って奥深いS2000の世界
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10年変わらない人気の、空力性能・風景の中での存在感あるデザインをバランスさせたASMフロントバンパーを装着です。記載変更の必要がない範囲でのロングノーズ化、フロントディフューザーを同時装着した時に相乗効果を引き出すリップ部分形状、ブレーキダクト追加時に効果的な左右開口部、純正フェンダーラインに負けない量感あるデザインなど、発売開始から時間が経過しても古さを感じないどころか、ますます存在価値が高まっている気がします。
■ASM I.S.Designフロントエアロバンパー04 126,000円 <税別 120,000円>
こちらのお客様は、リヤエアロバンパーも新製品の07左右出しモデルを装着済みです。バンパーに溜まる空気をダクトから逃がしてパラシュート効果を低減する・・・とか説明されても『体感できない』と思うかも知れませんが、数ある車の中からS2000を選ぶ人なら絶対分かります。体感できないとすれば、理由は富士スポーツ走行のインターバル時間にバンパーだけを交換して比較する場面がないだけです。
最近、色々な他社マフラーとのマッチングを質問されます。ASMがこの製品を作る時に検証したのは純正とI.S.Designサイレンサーキット2だけです。こちらのお客様はModuloマフラーでこんな感じでした。
■ASM I.S.Designリヤエアロバンパー07 Type-2 126,000円 <税別 120,000円>
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予備検査OK!ニッポンのマナーが面白い
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SACLAM宇野社長が横浜までご来店になり、S2000リビルドミッションを納品してくれました。それと関係ないと思いますが、今日は久しぶりにご来店になったお客様がZ33にSACLAM管を装着です。Version nismoだったので、バンパー干渉部分も加工しています。
排ガス漏れチェックの音は、いつもの聴き慣れた高周波音でした。でも、最新のSACLAMに慣れていたので・・・ちょっと音にトゲを感じたかなぁ・・・?もちろん一般的なマフラーよりはずっと満足できる音質ですが、ぜひASMエキゾーストマニホールド(SACLAM製)の追加を検討して下さい。音質・性能の全てがバランス良くまとまります。平日のご来店、ありがとうございました。
■SACLAM Z33 SILENCER KIT 222,600円 <税別 212,000円>
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2555#myu2555
ブランドの引力
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岡山からASMまでS2000を陸送で持ち込んでいただき、
エアロパーツ・タイヤホイール・クラッチ関連など2013−2014年メニューを施工しました。
フロントバンパーは、I.S.Designフロントエアロバンパー04(CFRP)から、成形型を新規製作して再設定できたワイドバージョンのI.S.DesignフロントエアロバンパーIS-11(CFRP)に交換しました。10年前ASM筑波スペシャル2004のために開発した04、今年のNAラジアル1分切りの原動力になったIS-11、どちらのバンパーも目指す方向は同じで、設計年次が新しい分IS-11の方が空力的に進化しています。
ボンネットは無限エアクリーナーBOXに対応した形状なので、既にエアクリーナー交換済みでしたが一切問題ありません。裏骨に排水溝機能があるので、雨天でも安心して駐車して下さい。
■ASM I.S.DesignフロントエアロバンパーIS-11(CFRP) 315,000円 <税別 300,000円> * ステンレス溶接網別 ■ASM I.S.Designエアロボンネット(CFRP) 299,250円 <税別 285,000円>
ホイールには先日の筑波スーパーバトル2013で、史上初のNA×ラジアル1分切りを達成したASMタイムアタックマシンと全く同じホイールを選択です。2012年モデルに対して軽さ/強さをさらに追求したASMスペシャルホイールと言える逸品で、世界中探しても2セットしか存在していません。
■ASM I.S.Designフロントエアロフェンダー(CFRP) 537,600円 <税別 512,000円> ■ prodrive GC-012L ASM/S2000 special 1895+50 5/1143 331,800円 < 税別 316,000円> ■BS POTENZA RE-11A 265/35-18 248,000円
フロントに合わせてリヤもオーバーフェンダー化しました。それに合わせてリヤバンパーもワイド化したのですが、将来的にI.S.Designサイレンサーキット2への入れ替えを決めているので、あえて右片側出しバンパーを左右出しに加工してI.S.Designサイレンサーキット1と組み合わせています。しばらくはこれで我慢して下さい。
■ASM I.S.Designオーバーフェンダー 31,500円 <税別 30,000円> ■ASM I.S.Designリヤエアロバンパー08 ワイド 126,000円 <税別 120,000円> * 左右出し加工 別途73,500円
純正インナーフェンダーを装着するためのインナーフェンダーブラケットも装着しました。空力だけを考えれば、ASMタイムアタックマシンのようにダクト部を加工する方法がベストですが、強固な取付やドア付け根部分への砂利侵入を防ぐためには、ダミーダクト化してもインナーフェンダーを装着をお薦めします。
ブラケットを使用したフロントインナーフェンダー以上に知って欲しいのが、ボディ加工したリヤインナーフェンダーの処理です。ストリートカーを大切にするASMならではのこだわりポイントで、F4マシンや美観も特長のASM補強パーツを手がけるサクシードスポーツ市川さんでさえ『全員にここまでしているの?!』と驚いていました。
■ASM I.S.Designフロントインナーフェンダーブラケット 31,500円 <税別 30,000円>
空力性能はほぼ同じで安価なFRP・ウェットカーボン仕様を設定しているサイドスポイラーは、固定部分の剛性にまでこだわったCFRPモデルを選択です。カーボンスペシャリストのチャレンヂ社内製UVカットクリア塗装で仕上げました。
■ASM I.S.Designサイドエアロスポイラー04(CFRP) 252,000円 <税別 240,000円>
AP1に最適なフライホイールとしてお薦めしているTODA RACINGクロモリフライホイールと、メタルクラッチ未満−純正以上のレスポンスが特長の、ドイツZF社製クラッチディスクをセット装着しました。
■TODA RACING 超軽量クロモリフライホイール 52,500円 <税別 50,000円> ■ASM SREスポーツクラッチディスク 50,400円 <税別 48,000円> ■ ASM レリーズベアリングガイド(WPC+DLC) 6,920円
せっかく買い替えに備えてリヤバンパーを左右出しモデルに変更してもらったけど、次は半年後の車検で提案したあれをやりましょう。振り込む詐欺の常習犯(=買う買う詐欺は絶対しない)若手のホープなので、為替相場により値上がり前の2013年ロットを1本確保しておきます。
★ 大きな写真はこちらから ⇒ ASM Facebook アルバム『2013−2014メニューを施工』
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2554#myu2554
日常に溶け込むことで、技術は更に愛される
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愛知県からご来店のS2000オーナーさんが、ASM SREダンパーキット3WAY フルスペックをご成約です。
ある日突然ASM SREダンパーキット2WAY IS-11+の(購入を前提にした)在庫問い合わせメールをいただきました。去年までは2WAYを在庫していましたが、今年からは松島さんのS2000と同じ3WAYを在庫しているので『3WAYなら即納可能です』と案内し、ダンパーテスター上の減衰特性により近づけるためのHYPERCOパーチェやASMニードルローラーベアリングを紹介したところ、何の反応もなく3WAYフルスペックに決まりました。
・・・???・・・
10月に開催したASM×RECAROフェア in SA浜松 最終日の夜、ご来店になったお客さん達でしたかっ!!
あの時本当は3WAYが欲しかったのに?控え目に2WAYを勧めて申し訳ありませんでした(笑)。でも最終的に3WAY、それもフルスペックを購入してもらえて良かったです。帰り道を楽しみにして下さい。次は松島さんと同じ排気管を検討中と聞きました、もう絶対止めません。
■ASM SREダンパーキット3WAY フルスペック 1,448,160円
・ASM SREダンパーキット3WAY IS-11+ 1,260,000円 <税別1,200,000円> ・HYPERCO パーチェ 117,600円 <税別112,000円>/4個 ・ASM PERCH60アダプター 25,200円 <税別24,000円>/4個 ・SRE減衰調整ダイヤル 18,900円 <税別18,000円> ・ニードルローラーベアリング 26,460円 <税別25,200円>/4個
レーシングサンタがマクラーレンで立ち寄ってくれました。新山下テストコースを助手席試乗させてもらい、目指す乗り心地のベンチマークがポルシェ997GT3RS(GT3ではなくRS)からマクラーレンになりました。『カーボンモノコックの圧倒的な剛性で、質感がこんなに向上するのか・・・』と言う印象です。
サクシードスポーツでシャーシ製作した2台のS2000は、どのS2000よりも快適な車になりました。補強し過ぎると乗り心地が悪くなるとか、古い考え方に感じます。ポルシェ997GT3RSの乗り心地と性能を目指して取り組み続け『S2000として最高レベルに到達した』と満足していましたが、また新しい目標ができました。
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有給休暇。
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先日の車検の後、走行10万kmの節目にメンテナンス・リフレッシュ作業をしました。アームAssy・各種ボルト類・エンジン/ミッションマウント・クラッチ関係・SREダンパーブッシュ類交換・1G締め+アライメント調整など、今持っている性能を引き出すメニューを施工しました。完成しましたので納車を楽しみにして下さい。
■S2000リフレッシュメニュー 541,323円
・ ベースメニュー 61,001円 ・ サスペンションアーム類 220,395円 ・ クラッチ類 149,130円 ・ 継続車検+24ヶ月点検 110,797円
フロントバンパーの装着が完了しています。今から10年前、ASM I.S.Designシリーズ最初の製品として販売開始し、いつも横浜みなとみらい周辺をドライブしていたASM S2000 1号車にも、NA×Sタイヤで史上初の1分切りを達成したASM筑波スペシャルにも使用していました。街の中で見て感じるのは、古さでも新しさでもなく現在(いま)、10年前も今日も同じです。
■ASM I.S.Designフロントエアロバンパー04 126,000円 <税別 120,000円>
山形県から入庫いただいたお客様のS2000に、Spoonガセットプレートを装着しました。知り合って10年以上経過したお客様で、電動本革RECARO左右セット・I.S.Design空力パーツ・I.S.Designサイレンサーキット2の他、たくさんのASMお薦めパーツを購入してもらいましたが、ASMで施工までしたのは今回が初めてとのことでした。素材は同じでもお店毎に仕上がりは全く別物、ASMに任せてもらえて良かったです。
■Spoon ガセットプレート 56,700円
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2552#myu2552
リフレッシュそのものが楽しくなる
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いつも通り集合したスターバックスコーヒー横浜元町店は、15周年メモリアルでした。
世界一のRECAROタワー前で、納車記念撮影。
お客様の運転で新山下試乗コースをドライブしました。
感想は・・・、チューニングカーではなく・・・何もかも上質なポルシェ997GT3RSに近い乗り味です。
以前サクシードスポーツでボディ製作したお客様のS2000はサーキットスペックでした。1号車以上に高レートなF:16kg/mm(6インチ) / R:18kg/mm(6インチ)のスプリングを組み合わせながら、日本全国各地でみんなが乗り心地を絶賛している試乗車とは比べ物にならない快適なS2000に仕上がりました。
加減速やコーナーリング時のスムーズな追従性、走行中はもちろんアイドリング時の振動でさえ角が取れたようなしっとり感、何もかも別格のS2000で、たまたまご来店されていたポルシェ996オーナーさんでさえ快適性の高さを絶賛していました。チューニングしたS2000をよく知っているから、驚くのも無理ありません。
車好きが見れば、シャーシを溶接補強したとか、大型リヤウィングがついたとか、フロントバンパーが変わったとか、カーボンダッシュボードになったとか、マフラーが左右出しになったとか、たくさん変化しています。こんなに変わっているのに、全く違和感を感じさせない完成度の高さにまとめることができました。
まさに1号車の公道バージョン、ASMらしさを満載したS2000の完成です。
・品川陸事で登録 ⇒ 納車前夜 ・2013年12月 ⇒ 空力は面白くて、奥深い ・2013年12月 ⇒ 予備検査OK!ニッポンのマナーが面白い ・2013年11月 ⇒ Xデーに向けて ・2013年11月 ⇒ 一番の見どころ ・2013年10月 ⇒ 正当なる後継者 ・2013年9月 ⇒ 滋賀県で1年 ・2013年8月 ⇒ ぽるしぇ905で行く滋賀−京都2日間、大人の修学旅行 ・2013年1月 ⇒ 2013年作業スケジュール打ち合わせ ・2012年11月 ⇒ 今、この場所でしか味わえない「限定」
センターディフューザーも装着完了しています。本来であればプロペラシャフトが通っているセンターフロア部分を覆うことこそ効果的なのですが、ノーマルミッション搭載車の場合熱害によりあっと言う間にミッションブローするため不可能です。そこで、このように乱流が発生する部分を出来るだけカバーすして、空気抵抗を最小限に抑えることを狙いました。
効果は高速サーキットに行くほど明確で、フロントタイヤの接地感とリヤの安定性がバランス良く向上します。前後ディフューザーを合わせて装着すれば、それぞれの効きをもっと引き出しながら、ダウンフォースの位置を真ん中寄りにして、バランスを整える空力パーツです。ジャッキアップポイントはこの通り使用できるので万が一の時も安心です。
■ASM I.S.Designセンターディフューザー(CFRP) 472,500円 <税別 450,000円>
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遅れて来たヒーロー
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納車前夜 |
2013/12/10(Tue) 16:23:22 |
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午後雨が止んだ瞬間に品川陸事にS2000を持ち込み、公道走行に必要なナンバープレートを装着完了しました。
ASMの名が突然世界中で有名になった2003年のNAエンジン×Sタイヤに続き、NAエンジン×ラジアルタイヤでも筑波スーパーバトル史上初の1分切りを達成できた2013年、こんなに素晴らしいS2000を手がけることが出来てとても嬉しく感じています。明日の朝センターディフューザーの撮影後、お客様に引き渡します。
1年間お待たせしました。
でもこれからが始まりです、一緒に最高最良のS2000を目指しましょう。
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今、この場所でしか味わえない「限定」
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予備検査時に目視確認しやすいために装着していなかった床下空力パーツを取り付けました。フロントただフラットな板ではなく、タイヤ前のアップスイープや、前方−エンジン下部−降誕部と高さに変化をつけることで性能を追求した空力パーツです。車体側要件によりS-GTマシンと比べたら分かりにくい形状(=性能)ですが、同じ方向を目指した製品です。
フロントバンパー単体でも車内の静かさや高速巡航時の安定感が向上するのが分かりますが、ASM I.S.Designフロントエアロバンパーの本当の性能は床下パーツを装着しないと手に入りません。同じ空力性能のFRP製を選択すれば約1/3のコストに収まりますので、ぜひ装着をご検討下さい。
■ASM I.S.Designフロントディフューザー(CFRP) 493,500円 <税別 470,000円>
リヤディフューザーも装着しました。筑波スーパーバトルから帰ってきて作業進捗状況を確認していた時、真っ先に1号車と同形状のバーティカルフィンに目が行き『注文を間違えた・・・』と焦りましたが、Aさん(仮名)が過去の注文書を確認してくれたところ問題ありませんでした。
リヤディフューザーで分かりやすいのは室内静粛性の向上で、ダウンフォースも体感できるお勧め空力パーツです。フィンを削ったり割ったりする音が気になるかもしれません。1号車でさえ2枚割りましたから。
■ASM I.S.DesignリヤディフューザーGT-12(CFRP) 315,000円 <税別 300,000円>
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「楽しい」 も 「おいしい」 も、全部ASMにある
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REVSPEED誌が開催するタイムアタックイベントに、2003年以来11年連続して今年も参加してきました。
前日走行枠は午後の30分×2本、テストメニューは以下の通りです。
(1) TODA RACING 2.4Lエンジン GT-13仕様シェイクダウン (2) 横浜ゴム NEOVA AD08R投入 (3) HYPERCO パーチェに合わせた微調整
他にも、11月富士テスト2回目で顕在化した電動パワステとABSユニット問題の対策確認がありました。
1本目。ニューエンジンは予定通りの速さと安定感で、各コーナーの立ち上がりで姿勢が乱れそうなところをギリギリ抑えての走行だったようです。HYPERCOパーチェ追加に合わせて、11月富士テストでの予測からフロント車高を調整したところ狙い通り。1年間使い続けたNEOVA AD08を履いた状態で去年の筑波スーパーバトルでのベストタイムを更新、1分00秒9を記録しました。
2本目。ニュータイヤNEOVA AD08Rを投入しました。大幅にアップした中間トルクの影響で不安定になっていた場面はタイヤグリップで多少改善し、HYPERCOパーチェに合わせたリセッティングも車高に続いて減衰調整して決まりました。筑波サーキット公式計測ポイントでの最高速は去年より3km/h速い187km/hに到達、ニュータイヤ投入でベストタイムをさらに0.6秒更新して1分00秒3に到達です。
ニューエンジン・ニュータイヤを投入して、去年のベストタイムを0.7秒更新。
でも、ここから0.4秒削らないと・・・
・・・・・・・
悩んでいてもタイムアタックの朝はやってきます。
曇り空に因り例年ほど気温は下がりませんでしたが、晴れて無風なので十分に好条件です。例年のASMは条件が良いAクラスまたはBクラスだったのに対して、今年はCクラスでの走行でした。前日テストは2輪走行直後で、4輪に合わないコンパウンドが路面に残っていたため、Aクラス・Bクラスの車両が2輪用コンパウンドを除去してくれると考え、例年通りタイヤウォーマーで狙った温度に調整したタイヤを走行直前に装着し、計測2周か3周目で1分切りを狙うことにしました。
いよいよCクラスの走行です。Bクラスの車両がダンロップ進入〜2ヘア立ち上がりのコーナーリング区間でデフオイル漏れ、Cクラス走行開始後タイミングを計っていたら赤旗中断。もっともタイムを稼ぐポイントでのトラブルと狙っていたタイミングを逃した赤旗中断で嫌な予感がするはずですが何故か心穏やかで、走行再開を待ちます。
NAエンジン×ラジアルタイヤで筑波1分切の瞬間は突然訪れました。
走行再開後コースイン計測1周目、記録した公式タイムは59秒990です。
・・・・・ やった ・・・・・。
今年もTODA RACING製NAエンジンを搭載、11年変わらないASMのこだわりです。
戸田レーシング島田さんは、燃焼の基本要素を現在の視点で改めて見直しました。
・ 吸気システム改良<空気> ・ HKS燃料添加剤<燃料> ・ 新型イグニッションコイル試作品<火花>
これらを前提にしたECUデータはとても効果的で、ベンチ室でデータ製作してくれた戸田レーシング田原さんが自らエンジンを確認しながら、前日テスト1本目⇒2本目⇒タイムアタック当日と徐々に点火時期を進め、レースエンジンコンストラクターらしくタイムをプレゼントしてくれました。
2009年からNAエンジン×ラジアルタイヤを組み合わせ、筑波スーパーバトル1分切りを目指してきました。
・ REVSPEED筑波スーパーバトル2009 ⇒ ラジアルでもNA最速 ・ REVSPEED筑波スーパーバトル2010 ⇒ 今日はいい日だっ・・・た☆ ・ REVSPEED筑波スーパーバトル2011 ⇒ みんなみんなお陰さま ・ REVSPEED筑波スーパーバトル2012 ⇒ REVSPEED筑波スーパーバトル2012
2009〜2010年には空力性能を、2011〜2012年はサスペンション/DREXLER LSDなどシャーシ性能を完成させ、2013年はラジアルタイヤの限界を超えるレベルのエンジンパワーと最新タイヤを組み合わせています。
ダンパーを設計通りに動かすためにHYPERCOパーチェを使ったり、空気抵抗を減らすためにヘッドライト部分にガードテープを貼って段差をなくしたり、センターフロアの補強材にまでカーボンプリプレグを使ったり、ひとつひとつはタイムに影響していなくても、良いと信じた製品やS-GTマシンでの実績ある工夫を積み重ねてた結果が0.01秒に繋がりました。
2004年以来10年間ASM S2000のハンドルを任せている加藤寛規選手は、今年最高の仕事をしてくれました。もちろん毎年ベストを尽くしてくれているのは当然です、10年間いつも車両の限界まで性能を引き出してくれていました。でも、今回は・・・感心を越えて・・・感動です。
ASMは与えられた環境の中でハード面しか用意できないし、車は物理で動きますから持っている能力以上のタイムを出すことはないと言うのが僕の持論です。得意なコーナーリング区間でのコース上オイル漏れや出走タイミングでの赤旗中断など不測の事態が重なる中、アウトラップのダンロップ進入付近までの車の動きからアタックしようと判断して、計測1周目に59秒990を記録です。その後1周クーリングを入れている間にも刻々と路面状況は悪化し、計測3周目のアタック時点では1分00秒161しか出ませんでした。
アタックが1周遅れたら、1分切れていなかったのかもしれません。
ASM筑波スペシャルで2人のレースエンジニアさんからそれぞれ異なるタイムアタックの取り組み方を学び、2009年からは一般ユーザーが理想と感じてくれるS2000作りを目標に、失敗と成功をくり返しながら坂上さん・Aさん(仮名)の他、関係者やお客さん達みんなで手がけ、
レブスピード筑波スーパーバトル史上初、
Sタイヤに続きラジアルタイヤでも、NAエンジンでの1分切りを1番乗りで達成です。
加藤寛規選手、戸田レーシング島田さん、サクシードスポーツ市川さん、チームのみんなと応援してくれた皆さん、ありがとうございました。2013年12月、積年の夢が叶いました。
■ASM筑波スペシャル2013 チームメンバー(順不同)
ドライバー:加藤寛規選手 チーフエンジニア:坂上(ASM) メカニック:松島(ASM)・丸田(ASM) エンジンマネジメント:田原さん(戸田レーシング)
公式タイム 59秒990/公式最高速度 190.577km/h
筑波スーパーバトルの車載映像です。各セクターのベストタイムを合計したベストベストでも59秒8でした。 加藤寛規選手だからこそ、限られたタイヤグリップ・アタック時間・刻々と変化するコンディションの中で、
・エンジンパワー ・サスペンションを含めたシャーシ性能 ・空力性能
を瞬間的に的確にまとめ、ASM S2000の速さを引き出してもらえたと再認識しました。
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=2548#myu2548
鈴鹿レポート〜1号車&筑波スペシャル、ダブルシェイクダウン!編〜
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